アライズ獲得のマーリンズは撤退 元首位打者グリエルはどこへ行く

アストロズからフリーエージェント(FA)となった2021年の首位打者ユリ・グリエルにはマーリンズが強い関心を示していることが報じられていた。しかし、マーリンズはツインズとのトレードで昨季の首位打者ルイス・アライズを獲得。「マイアミ・ヘラルド」のクレイグ・ミッシュ記者によると、アライズ獲得後、マーリンズは「グリエル獲得への積極的な動きをストップした」という。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、グリエルの契約先の有力候補としてアストロズとツインズを挙げている。

現在38歳のグリエルは、2021年に自己ベストの打率.319をマークして首位打者のタイトルを獲得。しかし、昨季は自己最多の146試合に出場したものの、打率.242、8本塁打、53打点、8盗塁、OPS.647と前年から大きく成績を落とした。ただし、ポストシーズンでは12試合に出場して打率.347、2本塁打、4打点、2盗塁、OPS.850の活躍。2017年以来5年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献し、2個目のチャンピオン・リングを手に入れた。

アストロズはグリエルに代わる一塁手として同じキューバ出身のホセ・アブレイユを獲得し、巧打のマイケル・ブラントリーと再契約。一塁とDHの枠が埋まったため、アストロズがグリエルと再契約する可能性は消滅したとみられていた。しかし、ヘイマン記者によると、アストロズはグリエルと再契約する可能性を排除しておらず、グリエルのある程度の出場機会を与えることも可能だと考えているという。

一方のツインズは、アライズを放出したことによって正一塁手が不在となった。現時点では元有望株のアレックス・キリロフがレギュラーの最有力候補だが、三塁やDHでの出場が多くなることが予想されているホセ・ミランダが一塁に入る可能性もある。正一塁手不在というチーム状況を考えれば、アストロズよりもツインズのほうがフィットするように思われるが、最終的にグリエルはどのチームと契約することになるのだろうか。

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