【最強寒波】「寒すぎて動けなくなっている」人間も動物もブルブル…静岡県内でも“氷点下”続出26日はさらに寒い?

「10年に1度」といわれる最強寒波の影響で、1月25日の静岡県内は各地で、この冬一番の寒さとなりました。26日の県中部と東部は、25日よりもさらに寒くなる可能性があり、引き続き注意が必要です。

24日夜7時頃、静岡市街地では初雪が観測されました。平年より18日、2022年より24日遅い観測です。降った時間は30分ほどでしたが、風が強く、横なぐりの雪に帰宅中、身を震わせた人も多かったのではないでしょうか。浜松市天竜区水窪町では、屋根にはうっすらと白く雪が積もっていました。さらに、つららも見られました。

強い冬型の気圧配置の影響で、25日朝の最低気温は、静岡市葵区井川マイナス8.1℃、御殿場市マイナス6.1℃、菊川市菊川牧之原マイナス5.7℃など、静岡県内に19か所ある気象庁の観測地点のうち16か所で、今シーズン1番の冷え込みとなりました。

「10年に1度」といわれる“最強寒波”。寒さに身を縮めながら、通勤する人の姿もみられました。

<犬の散歩をする人>

「冷たい。手袋してても、手が冷たい、たまんない。元気なのは犬だけ」

水が入っていたバケツを見ると…。

<大石勝博ディレクター>

「指の第一関節分の厚さの氷が張っています」

寒さに身を縮めるのは、人間だけではありません。

<日本平動物園 井上志保飼育員>

「ゲンちゃん、こないの?こっちの方があったかいんじゃないの?きょうは寒すぎて、床暖房が入っている場所から動けなくなっている」

本来、暖かい地域に生息する動物たちには、この寒さは厳しいようで、チンパンジーは丸くなって体を温めたり、日なたを求めたりしていました。ライオンの「ギル」も寒さが苦手なのか、床暖房から一歩も動きませんでした。一方、寒い地域に生息する動物たちは、「待っていました!」とばかりに活発に動いていました。

交通機関にも影響が出ました。

<伊豆川洋輔記者>

「JR静岡駅の新幹線乗り場です。雪の影響で、現在上り線で2時間以上の遅れが発生しています」

東海道新幹線は、雪の影響で一部区間で速度を落として運転したため、始発から遅れが発生しました。静岡駅に停車する列車でも、最大で2時間以上の遅れが生じたということです。

一方、日用品から食品を扱う量販店を訪ねると、灯油コーナーに列ができていました。

<灯油を買った客>

「寒いので、(ストーブやヒーターを)ずっとつけている。かなり使用量は増えた」

ロシアによるウクライナ侵攻の影響などで原油の価格が高騰。灯油は2022年10月頃に比べ、1リットル当たり、およそ10円値上がりしていますが、“最強寒波”への警戒が強まり出した今週初めから一気に売れだしたそうです。

寒さを乗り切ろうと需要が高まった食べ物も。

<エスポット静岡駅南店 望月秀哉店長>

「お客様は暖かいものがお好みなので、鍋やおでん類が非常に売れている。寒いというのと、買い物の回数を減らして、外に出て被害に遭わないためにも家で食べられる方が多いのでは」

26日朝は静岡県中部と東部を中心に、25日よりもさらに1~2℃低くなる可能性があり、最低気温は静岡市でマイナス3℃、三島市ではマイナス5℃と予想されています。

© 静岡放送株式会社