福井県内で相談急増、架空料金請求詐欺の手口とは 現金だまし取られる被害も

 福井県内で今年に入り、NTTを名乗り「未納料金がある」との不審なSMS(ショートメッセージサービス)が携帯電話に届いたという福井県警への相談が急増している。架空料金請求詐欺とみられ、現金をだまし取られる被害も起きており、福井県警は注意を呼びかけている。

 県警生活安全企画課によると、SMSはNTTやNTTファイナンスを名乗り「ご利用料金についてお話したいことがある」などと書かれ、記載された番号への電話を求める内容。連絡すると「有料サイトやアプリの未払い金がある」「支払わなければ裁判になる」「今払えば9割戻ってくる」などと言い、現金をだまし取ろうとするという。

 同様の相談は昨年1年間で約50件だったが、今年は23日までに約30件に上っている。70代以上からの相談が約半数を占めている。

 NTTファイナンスはホームページで「『料金のお支払いがない』『ご利用料金の確認が取れていない』などの案内はSMSで実施していない」としており、不審なSMSが届いても無視するよう呼びかけている。

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