埼玉で気温マイナス6度を計測…秩父市でマイナス5.4度、鳩山町はマイナス5.2度 路面凍結に注意

2月1日までの寒気予想

 埼玉県内は25日、今季最強の寒気の影響で各地で厳しい冷え込みとなった。

 熊谷地方気象台によると、同日朝の最低気温は秩父市で氷点下5.4度、鳩山町で同5.2度、寄居町で同4.7度、久喜市で同4.0度を観測した。いずれも同3.7度を記録した熊谷市と所沢市は今季最低の気温となった。26日の朝も冷え込む見込みで、同気象台は路面や水道管の凍結などへの注意を呼びかけている。

■凍える絶景 秩父・三十槌の氷柱

 列島に今季最強の寒波が襲来した影響で、秩父市内は24日午後3時ごろから一時的に吹雪となった。同市大滝の冬の観光名所「三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)」一帯は25日も雪が残り、観光客の目を楽しませている。

 三十槌の氷柱は、荒川源流の自然の寒さだけで氷柱が育まれている。秩父観光協会大滝支部によると、氷柱は最大で高さ約8メートル、幅約30メートルに及ぶが、今年は1月中旬から暖かい日が続いたため、16日時点では最盛期の4割程度の凍結だった。

 25日早朝の現地の温度計は氷点下6度を記録。同支部の行常一栄さんは「24日からの寒波で、少しずつ氷柱が育ち始めている。今はまだ5割程度だが、このまま寒波が続けば例年通りの大きさに近づくのではないか」と話す。

 ライトアップは来月23日まで連日実施し、午後5時~同7時(土日祝日は同8時)の間は、幻想的な景観を楽しめる。行常さんは「車で来場する際は、冬用タイヤを装着し、路面凍結に注意してほしい」と呼びかけている。

 入場料は中学生以上が200円。駐車料金は別途。問い合わせは、同支部(電話0494.55.0707)へ。

一面雪化粧の「三十槌の氷柱」=25日午前10時ごろ、秩父市大滝

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