首の状態「悪くない」 松山英樹は“及第点”発進から2日目の強風を警戒

体調は回復途上ながらスコアをまとめた(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 初日(25日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

最終9番(パー5)で1Wショットを右ラフに入れた松山英樹だったが、バーディフィニッシュでノースコースの初日を「70」にまとめた。レイアップからの3打目でバンカー越えの右ピン手前、狭いエリアに落とした2mのチャンスを生かして締めくくり、「(全体として)まあ、こんなもんじゃないですか」。2アンダー50位の滑り出しに一定の評価をつけた。

前半16番でミドルパットを沈めてバーディ、17番(パー5)ではアプローチを流し込んでチップインイーグルを決めた。一気に3つ伸ばしたが、18番で手前からの寄せをミスしてダブルボギー。1Wショットを右ラフに曲げた2番もボギーと後退しかけた局面から崩れなかった。セカンドの距離感を合わせた4番で獲り返し、8番(パー3)もニアサイドのバンカーからパーを拾って最後のバーディにつなげた。

フェアウェイキープ率は42.86%にとどまったが、大きなミスは少なかった(撮影/田辺安啓(JJ))

開幕前に風邪の症状があり、体調は万全とはいかない様子。ショットのフィーリングも含めて影響が出る中、練習日からダウンスイングで左腰を引くように回す意識づけを繰り返している。一方で懸案事項だった首の状態について「悪くないと思います」と言えるのはポジティブな材料だ。

初日のフィールド平均スコアはノースコースの「69.731」に対し、サウスコースは「72.218」とオーバーパーを記録。ツアー屈指の距離の長さに加え、例年に増して深いラフもノースよりサウスのタフさが際立つ。この日は比較的穏やかだった風も2日目には強くなる予報。「あしたは風が吹くと思うので、いい準備ができたら」と引き締まった表情のまま話した。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)

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