【足利】第69回文化財防火デーを前に、昌平町の史跡足利学校で25日、消防訓練が行われた。
訓練には、職員や消防隊員ら約50人が参加。近隣で火災が発生し、建物に類焼する恐れがあるとの想定で進められた。
学校内に火災の発生が知らされると、職員は方丈から参観者を避難させ、展示物を運び出した。
避難が完了すると、職員らでつくる自衛消防隊や市中央消防署員が一斉に放水を開始。建物を火の粉から守るため、方丈などのかやぶき屋根に設置されている放水設備「ドレンチャー」も作動した。
訓練後、中央消防署の前田進(まえだすすむ)署長は「通報、避難誘導などの動きは非常に優秀だった。今後も、日本最古の学校の火災予防や設備の維持管理をお願いする」と講評した。