猛吹雪で交通寸断、高校生ら16人が市役所で一夜過ごす 福井県越前市、帰宅困難受け和室開放

帰宅困難となった高校生らが一夜を過ごした越前市役所=1月25日、福井県越前市府中1丁目

 1月24日の猛吹雪で福井県嶺南地域と嶺北地域を結ぶJR北陸線や幹線道路が寸断された影響で、敦賀市から通う県立武生高生15人と福井高専生1人が越前市のJR武生駅で帰宅困難となり、宿泊所として臨時開放された市庁舎内で一夜を過ごした。

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 越前市防災危機管理課などによると、JR武生駅で24日午後6時ごろ、敦賀行きの列車が運休となり、高校生らが足止めされた。保護者が車で迎えに来ることもできず、同課が臨時に開放した市庁舎内の生涯学習センターに約30人が身を寄せた。一部は午後10時ごろの北陸線の運転再開を待って帰宅したが、男女の生徒・学生16人が教員の付き添いで宿泊した。

 生徒らは市から非常食や水、毛布の提供を受けて和室で夜を明かし、25日午前6時半ごろの列車で帰宅した。夜から付き添った武生高の教諭は「生徒たちは不安なく過ごせたが、朝は少し疲れた様子だった。寒さの中、緊急の対応をとってくれた市に感謝したい」と話した。

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