「不適切」盛り土に産廃場認可  安全性調査を視野に検討へ 広島市

盛り土の一部に産業廃棄物処理場が認可されていたことを巡り、広島市は安全性の調査を視野に検討を進めていく考えを明らかにしました。

広島市は安佐南区の産業廃棄物処理場について、2016年に盛り土付近への拡張を認可しました。

市は法律の基準に基づいているとして問題はないとしていますが、2021年の熱海市での災害を受けて県が調査したところ、一部に崩落が確認され「不適切な盛り土」と指摘されました。

この問題をうけ2つの市民団体が盛り土の調査と安全対策を求めて県に要望書を提出しました。

市民団体 坂本裕さん「盛土はいかに危険なものか地震とか雨に対してもぜい弱なんだということの危険性をあらためて認識してほしい」

広島市の松井市長は盛り土の安全性について国の支援制度を使って調査することを視野に県と協議していく考えを明らかにしました。

広島市 松井一実市長「(盛り土部分の)所有者が不明確だけれども、まずは地盤を安全なものにする視点で対応したいと思っています」

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