台湾でリコールの韓国辛ラーメン、今度はタイ政府が流通中断措置

タイ政府が最近、台湾で有害成分が検出された韓国の辛ラーメンについて、一部製品の流通を中断したことが分かった。

(参考記事:台湾当局「韓国の辛ラーメンから発癌物質が検出…1千箱廃棄」 日本産苺からも農薬検出

26日、タイ食品医薬庁(FDA)や現地および韓国メディアなどによると、FDAは消費者安全のため、「辛ラーメンブラック豆腐キムチどんぶり」の一部製品の流通を中断させたと前日明らかにした。

FDAは、賞味期限が来月4日までの製品480個、5月8日までの2560個など計3040個を回収し、製品分析結果を待っていると明らかにした。

FDAは賞味期限や製品生産情報などを確認し、信頼できる販売先でラーメンを購入するよう要請した。

タイ食品医薬品局のこの措置は、最近台湾から輸入した該当製品で有害成分が検出されたことによるものだ。

台湾食品医薬品管理処(TFDA)は17日、「辛ラーメンブラック豆腐キムチどんぶり」に対する残留農薬検査で、「エチレンオキシド」(EO)0.075mg/kgがスープで検出されたと明らかにしていた。

台湾当局は残留農薬許容量基準に準拠しておらず、同製品1000箱、1128キロを返品もしくは廃棄すると伝えた。

エチレンオキシドは世界保健機構(WHO)傘下の国際がん研究所(IARC)が人体に発がん性が確認された物質に分類されている。

農心側は「検出された物質はEOではなく2-CE(2クロロエタノール)であり、2-CEは発がん物質ではない」と主張している。

一方で、昨年7月に欧州アイスランドに輸出された農心の「辛ラーメンレッドスーパースパイシー」から農薬成分が検出され、リコール命令を受けたことがある。

これに先立ち昨年3月にはイタリアに輸出した辛ラーメンキムチで発がん物質であるエチレンオキシドの関連成分「2-クロロエタノール」が基準値を超過し検出され販売中止と回収措置をしたことがある

(参考記事:韓国消費者団体が「辛ラーメン」の全数検査を要望…台湾リコール受け 「不安が急増している」
(参考記事:イタリア食品当局が韓国「辛ラーメン」を全量回収命令…化学物質が限界超過 「現地スーパーから消えた」
(参考記事:台湾は日本より韓国が好き トップ10に辛ラーメンなど3製品 日本は1

(参考記事:なぜ欧州は韓国製ラーメンを販売禁止にするのか? 仏伊に続き独も全量リコール
(参考記事:メキシコ当局が韓国ラーメンを回収命令 「鶏肉麺なのに鶏肉の痕跡すらない欺瞞広告」
(参考記事:韓国製ラーメンがカタールでシェア1位に 現地韓流ブームに乗る

© 合同会社WTS研究所