チップインイーグルの妙技も 松山英樹は難所続きの後半に苦戦

会心のチップインイーグルに笑みがこぼれた(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 2日目(26日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

ツアー屈指のロングコースに強風が吹き荒れたこの日、サウスのフィールド平均スコアは初日の「72.218」から「75.859」まで跳ね上がった。ともにパー36だが、アウト「37.192」に対してイン「38.667」と平均スコアがバックナインの難しさを物語る。

後半に苦しみながら順位を上げて予選通過(撮影/田辺安啓(JJ))

通算1アンダー36位と順位を上げて予選を通過した松山英樹も、やはり後半に苦しんだ。前半6番(パー5)、グリーン手前からのアプローチでピン奥の傾斜を使って戻したボールがカップに吸い込まれるチップインイーグル。一気にトップ10をうかがうポジションまで浮上した勢いを持ってしても、一筋縄ではいかなかった。

ティショットが右に出る傾向が続き、深いラフからセカンドを打たされるシーンも散見。最難関の14番はバンカー越えのアプローチを残すピンチで5m強のパーパットをきれいに流し込んで耐えたが、続く15番で1Wショットが木も邪魔になる右ラフへ。レイアップした後のウェッジショットで距離が足りず、最後は1m弱のボギーパットを外してダブルボギーを喫した。

残り2日で上位を追う(撮影/田辺安啓(JJ))

フェアウェイキープ率35.71%(5/14)と苦戦。ストロークゲインド・アラウンド・ザ・グリーンが全体6位の「+1.865」を記録したように、ショートゲームで懸命のスコアメークにつなげた形だ。4位グループとは5打差。残り36ホールは全てサウスでのプレーとなるだけに、上位進出のチャンスは十分に残っている。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)

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