【センバツ】横浜、吉報届かず 村田監督「どこよりも悔しさを持って」

選手らに結果報告をする村田監督(右)=横浜高校長浜グラウンド

 吉報は届かなかった。横浜は、知らせを受けた村田浩明監督(36)が練習を中断して選手を集め、「残念だった」と伝えた。

 センバツへの望みをつなぎながら、「12月は今までにないぐらい練習して、充実した時間を過ごせた」と村田監督。「もし選ばれれば、やってやろう」という思いは全員が強く持っていた。

 それだけに、エースの杉山は「あると信じていた。気持ちの整理が、今はつかない」。落胆は隠しようがなく、村田監督も「動揺していると思う。心を少し休ませてからやっていきたい」とナインを気遣った。

 選考理由では、関東大会2試合で4得点の攻撃力不足と、1年生が多い可能性の大きさを指摘された。

 村田監督は「1年を多く使う中で、勝負強さとか野球脳を鍛えきれなかった部分はある」と話す一方で、「評価されるのは仕方がないが、これからも横浜伝統の守備から攻撃につなげる野球をレベルアップして、その中で打てるようにしていきたい。やっぱり、負けないチームにならないと」。夏に向け、目指す野球は変わらない。

 小雨交じりの長浜グラウンド。「悔しいと思うが、現実だから。どこよりも悔しさを持ってやるしかない」。指揮官の言葉に、選手たちの大きな返事が呼応した。

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