【新潟県弥彦村長選】3選目指す現職の小林豊彦氏が街頭演説、「財政的余裕があるうちに、観光も農業もしっかりと」

雪の中街頭に立つ小林豊彦氏

29日投開票の新潟県弥彦村長選で、3選を目指し立候補している現職の小林豊彦氏が27日、街頭に立ち村民へ支持を訴えた。弥彦村長選を巡っては、新人の本間芳之氏との一騎打ちとなる。

小林氏は朝から出発。寒波で雪が降り積もる中、村内を巡り「4年間、皆さんのためにまた働かせていただきたい」と声をかけて回った。

演説後、取材に応えた小林氏は「もう77歳。もういいか、とも思ったが、また4年間踏ん張ることにした」と語る。「弥彦競輪で年間約10億円の最終利益が出る目処がつき、ふるさと納税も寄付額5億円に届いた。(ふるさと納税の経費を除き合計すると)年間約13億円のお金が村に入ってくることになる。人口7,000人台、年間40億円台の予算の村で、十数億の自主財源は大きい。(そうした)財政的余裕があるうちに、財政の基本の村税をもっと払ってもらえるような豊かな村にしていかなくてはいけない」(小林氏)。

つづけて、「そのために観光も農業もしっかりと推進する。特に、県外にほとんど出回らない枝豆を、関西などにも出していく。関東圏は競争が激しい一方で、物流の2024年問題も控え、関西圏の物流の移動限界は弥彦村あたりになると予想している。そうした点でも有利になると考え、昨年から営業に勤しんできた」という。また、弥彦村独自のやり方で、世界中に輸出していくことも目指すと意気込む。

そして「急に財政が潤ったので、無駄遣いできないような仕組みをつくってから後の人に繋ぎたい。まだまだ元気なので、子供たちのために頑張っていきたい」と力を込めた。

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