渋野日向子は2023年「勝つことにこだわる」 2月にタイでシーズンイン

渋野日向子は日本航空のイベントに参加した(撮影/桂川洋一)

渋野日向子は2月23日(木)開幕の米女子ツアー第2戦「ホンダLPGAタイランド」(タイ・サイアムCC)で2023年の戦いをスタートさせる。27日に都内で行われた日本航空のイベント「渋野日向子×JALスペシャルゴルフデー!!」に参加し、新シーズンへの意気込みを口にした。

冬場のオフは競技以外の仕事にも時間を費やしながら、準備を着々と進めている。「クラブを握る回数は、12月は減ったけれど、1月になってトレーニングも練習も本格始動しました」。身体の動きを見直す中で「自分のスイングは上半身が強く、地面反力、蹴る力を使えていなかった」という“気づき”があった。股関節周りを強化するストレッチに取り組み、バランスのいい肉体づくりにも重点を置いている。

クラブは1Wをはじめ、ウッドをピンの最新シリーズ「G430」に一新したもよう。距離の長い米ツアーのコースでは「パー5や短いパー4でいかにバーディを獲れるかが重要」と再認識し、短いクラブの構成も模索を続けている。「一年間戦える準備をしたい」と残り1カ月を有効活用したい。

イベントに参加したアマチュアと笑顔に(撮影/桂川洋一)

「2022年は“優勝”の2文字が自分の頭から消えるようなときもあった」という昨シーズン。本格参戦初年度は優勝こそなかったが、前半戦で翌シーズンのシードを確実にし、最終戦「CMEグループ ツアー選手権」にも進出した。トップ10入りは5回。「後半はうまく行かず気分が沈んだときもあったけれど、日本や、米国の日本人の方、たくさんの方が応援してくれて、全英や他のメジャーでも好成績が残せた」

中でも歴代女王として挑戦を続けるミュアフィールドでの8月「AIG女子オープン」(全英女子)には特別な思いが湧いた。「スコットランドはゴルフの聖地。ゴルフを楽しんでいた、ゴルフを始めた頃の気持ちを思い出させてくれた」。惜敗の3位という結果以上に得たもの、新シーズンに繋がるものがきっとある。

「今年は勝つことにこだわって、自信を持って戦えるように。勝たないと意味がないと思うので頑張りたい」。強い思いを言葉に込めた。(編集部・桂川洋一)

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