“最終組”の蝉川泰果 ポアナ芝と格闘のパープレー

難コースで奮闘する22歳。蝉川泰果はパープレーで終えた(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 3日目(27日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)

2ホール目の11番(パー3)、蝉川泰果は左奥ピンを果敢に攻め込んで3mのチャンスを作った。しかし、打った後に確信を持って歩き出したバーディパットはカップに蹴られた。

カットライン上で予選を通過し、インスタートの最終組に入った。4年前に当地で行われた「世界ジュニア」で初体験して以来のポアナ芝。「(遅いスタートで)少しグリーンも荒れてきますし、午後に向けて芝が伸びるのも早いのでスピードも変わってくる。(ボールが)跳ねるのも頭に入れながら回っていたけど、難しいですね」と手を焼いた。

グリーン上でも米国ならではの経験(撮影/田辺安啓(JJ))

2つ伸ばして折り返した直後、1番と2番で3m前後のチャンスを決められなかった。「少しカップの横を通って、同じような外れ方をした」。3番(パー3)から3連続ボギーと一気に崩れかけたが、7番のバーディでパープレー「72」にまとめ、初日2オーバーと跳ね返されたサウスコースで意地を見せた。

通算イーブンパーの49位。2位のジョン・ラーム(スペイン)をはじめ、世界トップランカーが並ぶリーダーボードを見て「自分も最終的にはそういうレベルに行きたいので、ひとつずつ経験して、(今後に)つなげていけるように」と話す。大きな夢を胸に秘め、まずは目の前の最終日。2週前の「ソニーオープン」では最後に「73」をたたいただけに「そのリベンジができるように」と誓った。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)

随所で光るショットも見せた(撮影/田辺安啓(JJ))

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