長崎ランタンフェスティバルのメインイベントの一つ、皇帝パレードが28日、長崎市中心部であった。同市出身の俳優、塩田みうさん(23)が皇后役を務め、3年ぶりの豪華絢爛(けんらん)な行列を見ようと、雪がちらつく中、多くの市民や観光客が詰めかけた。
パレードは、清朝時代に皇帝と皇后が街に出かけ、民衆と新年を祝う様子をイメージ。長崎女子高龍踊部員ら計100人が色鮮やかな衣装を着て浜町のアーケードなどを練り歩いた。
湊公園に到着した塩田さんは「15歳から家族に話していた夢がかなった。温かい声援がうれしかった」と笑顔で語った。皇帝役を務めた大石賢吾知事(40)は県外からの観光客に向けて「長崎市はもちろん、いろんな所に足を運んで長崎の魅力を堪能してほしい」とPRした。
中国語で「春節おめでとう」「いいことがありますように」と書いた紙を持って沿道に立った佐賀県の会社員、近藤真郷さん(30)は「2人とも気付いて反応してくれた。街の雰囲気と行列がマッチしていてすてきだった」と喜んでいた。
パレードは来月4日もあり、コーラスグループ「DEEP」のYUICHIROさんが皇帝役を、2019年度ロマン長崎の岩本恵子さんが皇后役を務める。