西九州新幹線「特急回数券」を割引販売 諫早・新大村―長崎間 2月14~28日、日常利用促進狙う

 JR九州は、西九州新幹線の諫早・新大村-長崎間で、在来線の定期券と合わせて利用できる特急料金回数券を2月14~28日の期間限定で割引発売する。通常片道870円の特急料金を500円に値下げし、通勤などの日常の新幹線利用を促す狙い。
 同区間の特急回数券は、西九州新幹線が開業した昨年9月23日から3月31日まで、1冊4枚つづり3200円(1枚当たり800円)で販売中。1月19日までに計455冊売れた。今回は1冊4枚つづり2千円に割り引く。区間内の西九州新幹線自由席に乗車できる。有効期間は14日間。
 同社によると、諫早-長崎の定期券販売数は、西九州新幹線開業前の在来線特急144枚に対し、西九州新幹線は12月末で105枚だった。同社の古宮洋二社長は26日の会見で「まだまだ新幹線の良さが広く行き渡っていない。在来線の定期利用者にぜひ一度試してもらい、速さや快適性を実感してほしい」と狙いを説明した。
 西九州新幹線の開業4カ月目(昨年12月23日~1月22日)の利用状況も公表。1日当たり約6200人、計約19万人が利用。新型コロナ禍前の2018年の在来線特急(諫早-長崎)と同水準だった。


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