蝉川泰果「夢のような3週間」からシンガポール&タイで欧州ツアーへ

3週連続のPGAツアー出場からいったん帰国へ(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 最終日(28日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)

蝉川泰果は「79」と崩れ、通算7オーバー67位でPGAツアーにスポット参戦した3連戦を終えた。

3週間の締めくくりは、朝の練習場からテンションが上がった。「後ろで打っていたのが松山(英樹)さん。横を歩いている人が(ジョン)ラームだったり、(ザンダー)シャウフェレだったり…。僕が今までテレビで見てきた選手たちが練習場にもいて、本当に夢のような3週間だったなと思いますね」。ラウンドは小平智と日米を通じて初の同組に入り、「プレーを見て、(小平が)米ツアーでずっと戦っている部分というのも感じたり、自分に足りない部分も感じた」と刺激に満ちていた。

蝉川泰果と小平智は日米通じて初の同組だった(撮影/田辺安啓(JJ))

計測2ホールのドライビングディスタンスは4日間平均で312.1ydとフィールド10位の数字。持ち味の飛距離は世界最高峰のツアーでも引けを取らないことを実感したが、大会を通じてフェアウェイからグリーンを外すシーンもあり、パーオン率55.56%(40/72)とビッグドライブのアドバンテージを生かし切れなかった。「芝質もあって、いろんな部分で自分の得意としているショットが全く通用しなかった。ドライバーが良くても、(グリーンに)乗らなかったらバーディが獲れないし、ボギーでも(簡単には)収められないゴルフになる」と受け止める。

2月にはシンガポールとタイで開催される欧州ツアーに出場を予定している。「米国に来たい気持ちは強くなった。リベンジしたい気持ちでいっぱい」。22歳は立ち止まることなく、経験を重ねていく。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)

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