昔も同じ?今とは違う? 医療機器や「民間医療」の資料など展示 「昔のマスク」つくりも 所沢で企画展

「昔さがし展~病とくらし」の展示会場(所沢市提供)

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行から3年。スペイン風邪や疱瘡(ほうそう)、コレラなど、かつての“脅威”と昔の人々がどのように向き合い、克服しようとしてきたかを知ってもらおうと、埼玉県所沢市は31日から、市生涯学習推進センターで展示企画「昔さがし展~病とくらし~」を開催する。

 企画展では、市が寄贈や寄託を受けた町村役場資料や当時の市民が流行病について書いた「山田家奥日記」「指田日記」などの文書をはじめ、村医者や薬売り、修験者などの民間医療に関する資料を紹介。祭礼、まじない、お札といった民俗資料、水銀式体温計や吸入器など、当時実際に使われていた医療機器も展示する。

 市担当者によると、展示は市内の小学3年生を対象に毎年行っているふるさと研究授業の一環として行われ、「平易な展示で大人から子どもまで、昔の人が病とどのように付き合ってきたのかが分かる」と話している。

 同展は3月5日まで。市生涯学習推進センター3階企画展示室。月曜・祝日を除く午前9時~午後4時半開場。毎週土・日曜日にはボランティアの市民学芸員による展示解説も行われる。

 また、2月18日には「昔のマスクづくり体験」も行われる(要申し込み。2月1日午前9時から受付開始で先着順)。マスクづくり体験の申し込みや、企画展に関する問い合わせは、市文化財保護課(電話04.2991.0308)へ。

© 株式会社埼玉新聞社