昔ながら1本1本手作業で… 瀬戸内の島特産「冬大根」のたくあん漬け

呉市の食品加工メーカーで特産品の「冬大根」を使った沢庵(たくあん)漬けの製造が始まりました。

呉市にある中元本店では、およそ20年前から倉橋島の特産「冬大根」を使った、たくあん漬けを製造・販売しています。

およそ1万本のダイコンを今月から来月にかけて漬け込む予定です。

漬け込むダイコンは、瀬戸内海の潮風で2週間ほど天日干したものを使います。干すことで水分が半分ほどになり、旨味が凝縮されたたくあんに仕上がるということです。

職人たちは、1本づつダイコンを丁寧に並べ、その上から塩とウコンの粉を混ぜた「ぬか」をまんべんなく振りかけて、最後に重石をして漬け込みました。

中元本店 若狭 倫一 営業部長
「昔ながらの製法で甘みと辛みを楽しんでもらえる。大根を見ただけで口の中に唾液がふわっと広がるおいしい大根。美味しいお米とたくあんでシンプルに召し上がっていただけたら本望です」

漬け込まれたダイコンは、「田舎沢庵」として、6月ごろから県内のスーパーに出荷するということです。

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