沖電値上げで公聴会 経産省 きょう那覇 審査参考に

 経済産業省は30日、沖縄電力が申請した一般家庭向けを含む電気料金の値上げ認可申請について、消費者から意見を聞く公聴会を那覇市内で開く。経産省は出された意見を料金審査の参考にする。

 沖縄電力が申請中の電気料金は、認可されれば、標準的な家庭の現行の月額電気料金8847円(月間使用量260キロワット時)が3473円(39.3%)増え、1万2320円になる。ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響で高騰する燃料価格を電気料金に転嫁するための措置で、経産省の審査を経て4月からの実施を目指す。

 政府は電気料金抑制のため、1~9月使用分を最大約2割値引きする負担緩和策を導入した。

 沖電の公聴会の日程は値上げを申請した電力大手の中で最も早い。沖縄を皮切りに全国各地で開催される。事前に申し込んだ希望者が意見陳述する。公聴会はユーチューブによるライブ中継を予定しており、URLは経産省ホームページにある。  (當山幸都)

© 株式会社琉球新報社