福井県内は1月29日、海上から雪雲が次々と流れ込み、嶺北を中心に断続的に雪が降り、福井市の積雪は同日午後4時に61センチに達した。鉄道の運休や高速道路、主要国道の通行止めが相次いだ。福井地方気象台によると、嶺北では30日にかけて強い寒気の影響が続く見込み。
29日午後8時時点の各地の積雪は福井市55センチ、大野市九頭竜118センチ、大野市67センチ、越前市武生41センチ、南越前町今庄38センチ、敦賀市26センチ、小浜市21センチ。30日午後6時までの24時間予想降雪量は、いずれも多い所で奥越60センチ、嶺北の平地30センチ、山地45～55センチ、嶺南の平地2～5センチ、山地5～15センチ。
気象台によると、29日の降雪は明け方までは嶺南が中心で、日中は嶺北に移った。29日の24時間降雪量は福井市で34センチ（午後3時まで）、敦賀市でも34センチ（午前8時まで）を観測した。
JR西日本金沢支社によると、29日は北陸線で普通2本、小浜線で11本、越美北線で13本が運休・区間運休した。北陸線では特急などに最大2時間超の遅れが出た。30日も大雪が見込まれるとして、越美北線で11本を運休・区間運休する。えちぜん鉄道勝山永平寺線は同日、線路の除雪のため午前5時20分勝山発福井行きから2本を運休・区間運休する。
福井河川国道事務所によると、国道8号は疋田交差点（敦賀市）－塩津交差点（滋賀県長浜市）間で29日午前0時半～同5時、集中除雪を行うため全面通行止めとした。
北陸自動車道は敦賀インターチェンジ（IC）－木之本IC間と、舞鶴若狭自動車道の若狭美浜IC－敦賀ジャンクション間で、いずれも28日深夜から29日午前7時25分まで通行止めとなった。
29日夕方には福井市あわら、坂井市と永平寺、越前町に大雪警報が出された。警報は30日午前4時過ぎにすべて解除された。
