今冬初 積雪1メートル超え 雪解けや雪崩に注意 上越市高田

 上越地域は30日明け方まで強い冬型の影響で大雪となり、上越市高田では今冬初めて積雪深が1メートルを超えた。冬型は次第に緩むが、今後は雪崩などに注意が必要だ。

上越市高田は朝まで降雪。今冬初めて積雪が1メートルを超えた(30日午前9時ごろ、同市東本町6付近)

 30日の最大24時間降雪量は上越市高田で40センチ(午前3時まで)、糸魚川市能生で36センチ(午後3時まで)など、同日の全国上位の値。同日の最深積雪深では上越市高田で110センチ、安塚で172センチ、糸魚川市能生で88センチ、妙高市関山で133センチ。
 上越市危機管理課によると、30日正午時点で雪による建物被害1件、その他被害2件を確認。同市岩木で空き家が全壊、同市青野で防犯灯の電線が断線、高田城址公園で松の幹、枝折れが確認された。また29日、同市鴨島で80代男性がカーポートの雪下ろし後、脚立から降りる際に足を踏み外して転落。左大腿(だいたい)骨骨折の重傷を負った。雪による人的被害は3件目。
 この雪の影響により鉄道では運休が相次いだ。えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインでは除雪作業のため、始発から午前8時台までの上下線で列車8本が運休、3本が遅延し、約1250人に影響があった。また、同ラインでは午後になって雪害のため、同4時30分時点で計6本が運休した。JR大糸線では大雪のため、糸魚川―南小谷両駅間で午後6時台まで運休した。
◇冬型緩むも天気は変化
 新潟地方気象台によると、31日は北日本中心の冬型の気圧配置となるが、次第に緩む見込み。週間天気予報では雨や曇り、雪、最高気温も11度から1度と天気、気温とも移り変わりが激しい予想となっている。

© 株式会社上越タイムス社