川に放流される日が待ち遠しい 下野で稚アユ出荷最盛期【動画】

出荷最盛期を迎えた稚アユ=30日午前10時、下野市谷地賀

 栃木県下野市谷地賀の県漁業協同組合連合会種苗センターで、稚アユが出荷の最盛期を迎えている。

 県内で唯一、稚アユを出荷している同センター。ふ化直後は海水、成長後は淡水に移すなど特殊な生育手順が求められる。大きさや水質の異なる34の池で育て、県内外の漁協や養殖業者の元へ届けている。

 30日は計量のため体長5センチほどに育った稚アユを次々と池からすくい上げ、トラックの水槽に移して宇都宮市内などに約40万匹を出荷した。

 舩山光広(ふなやまみつひろ)センター長(50)は「稚アユが病気などなく順調に育った。川に放流される日が待ち遠しい」と目を細めていた。出荷作業は4月末まで続く。

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