西武池袋線で運転見合わせ…原因不明のレール破断が発生、信号機の異変で発覚 以前発見した小さな傷拡大か

西武池袋線でレールが破断 仏子―元加治の上り線

 29日午前6時10分ごろ、埼玉県入間市の西武池袋線仏子―元加治間の上り線で、レールが破断しているのを職員が発見した。同線は異常確認後の同5時39分から入間市―飯能間で運転を見合わせ同8時3分に再開したが、約4千人に影響した。レール内部にあった傷(長さ2.8センチ)が、何らかの原因で拡大したとみられるという。

 同社によると、同5時25分ごろ、元加治駅構内の信号が切り替わらないことに担当者が気付いた。駅係員らが確認したところ、レール(高さ15.3センチ)が上下に破断し、長さ2.8センチの隙間が生じているのを発見した。

 レールの傷は2021年4月に確認され、同社が拡大の有無などを監視してきた。今月17日の検査では、破断や表面への拡大などの異常はなかったという。同社は「専門機関と共に原因を調査し、再発防止を図りたい」としている。

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