飲食店や給食のアルカンシェルが破産手続き開始 負債1億5千万円、福井市のスイーツ店など閉店

 帝国データバンク福井支店によると、飲食店経営のアルカンシェル(福井県福井市米松1丁目、前川征社長)は1月30日までに、福井地裁へ自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約1億5千万円。新型コロナウイルスによる関連倒産とみられる。

 破産管財人によると、同社は福井市内の一部小中学校の給食や学生寮の寮食などの事業も手掛けていたが、公立校の給食は破産管財人の下で事業を継続し、私立校関連は別の業者が対応している。

 同社は2004年設立。洋風レストランからスタートし、飲食店のほか、イベントでの弁当販売、学校給食などにも事業を広げ、18年5月期には売上高約3億円を計上していた。

 しかしコロナ禍でのイベント中止や来店客数の落ち込みは厳しく、事業継続を断念。

 破産管財人によると、20年に同市内にオープンしたスイーツバイキング店を含め、計5店舗はいずれも閉店した。

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