去年6月、広島市で住宅が全焼し、親子2人が死亡した火事で、警察は死亡した息子を殺人などの疑いで書類送検しました。
去年6月、広島市安芸区中野東の住宅で起きた火事では、全焼した住宅に1人で住んでいた82歳の母親と、福井県に住んでいた53歳の次男の2人が亡くなりました。
警察はきょう(31日)、次男を、殺人と非現住建造物等放火の疑いで容疑者死亡のまま書類送検しました。
警察によりますと、次男は、去年5月31日の午後7時ころから午後11時前までの間に母親を窒息させて殺害し、翌日午前3時ごろに住宅にガソリンをまいてライターで火をつけ放火し、全焼させた疑いがもたれています。
焼け跡からは「油が入った携行缶」が押収されていましたが、次男がほかの県でガソリンを購入して携行缶に入れていたことが確認されているということです。
警察は、次男が無理心中を図ったとみています。次男の死因は急性一酸化炭素中毒でした。