2月スタートは南風で全国的に気温上昇 多雪地はなだれ注意 北日本は今夜から大荒れに

 きょう1日(水)から2月。低気圧が発達しながら北日本を通過する影響で、全国的に南寄りの風が強まる見込み。気温が上昇し、西日本では最高気温が15℃を超える所もありそうだ。雪国では一時的に融雪が進み、積雪の多い地域では、なだれなどに注意が必要となる。
 また、日本海側では、北日本を中心に雨や雪が降り、雷や突風を伴う所もある見込みで、北日本は今夜からあす2日(木)にかけて、大荒れの天気となりそうだ。

低気圧急発達 北日本は暴風雪に警戒 落雷注意

 前線を伴った低気圧が発達しながら、あす2日(木)朝にかけて北日本を通過する見込み。北日本は日本海側を中心に雪や雨の降る所が多く、風が強まるため、次第に猛ふぶきとなって見通しの悪い所もありそうだ。北陸も雨や雪が降りやすく、日本海側は大気の状態も非常に不安定になるため、落雷や突風にも注意が必要となる。
 西日本の日本海側や、東海など太平洋側でも、前線が通過するタイミングで、一時的に、雨が降る所がある見込み。

南風で寒さ和らぐ 西日本中心に3月並みの陽気に

 朝は冷え込んでいるが、南風の影響で、日中は全国的に気温が上昇する。
 最高気温は、日差しの恩恵もある関東から西では13℃前後、九州では20℃近くまで上がる所もありそうだ。

 全国的に平年を上回る陽気で、九州では3月下旬~4月上旬並みの陽気となる見込み。日中は、厚手のコートやマフラーが邪魔に感じるような地域もあるため、きょうは脱ぎ着しやすい服装がおすすめだ。
 また、積雪の多い地域では、一時的に融雪が進むため、なだれや屋根からの落雪に十分な注意が必要となる。

強風と乾燥 火の取り扱いには一層の注意を

 晴れ間のある太平洋側の地域を中心に、空気の乾燥が続き、乾燥注意報が発表されている地域も多い。きょうからあす2日(木)は風が強く、火災が延焼しやすい条件が重なるため、引き続き、火の取り扱いには十分な注意が必要だ。手肌やのどの保湿も心がけたい。

あすは冬型強まる 気温の変化に注意

 あす2日(木)は強い冬型の気圧配置となり、北日本では荒天が続く見通し。猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に引き続き、警戒が必要となる。
 きょうの南風から一転して、北風が強まる所が多く、晴れる太平洋側でもこの時季らしい寒さが戻ってきそうだ。
 全国的に、きょうからあすにかけて寒暖差が激しいため、体調管理などに十分な注意して過ごしてほしい。

(気象予報士・海老原美代子)

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