「血中PFASの検査を」 市民団体が沖縄市に要請 副市長「原因究明ための働きかけしていく」

 【沖縄】人体に有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)が米軍基地周辺から高い値で検出されている問題で、「PFASから生命を守る沖縄市民の会」は31日、沖縄市役所を訪れ、市民の血液検査の実施や、汚染源を特定するための米軍基地立ち入りなどを米軍、国、県に対して求めるよう市に要請した。平田嗣巳副市長が対応した。

 市民の会は、基準を厳格化する意向を示している米環境保護庁の指針を参考にして法的規制を国に働きかけることや、市内の基地周辺でPFAS汚染に関するモニタリング調査を行うことなどを求めた。

 市民の会の照屋エミ子共同代表は「昨年の血中濃度検査で、沖縄市民の数値が高いことが分かった。子どもがいる人たちの不安は大きい」として、市民への暴露の程度を調べるために血液検査の実施を求めた。

 平田副市長は「国、県で広域的な調査が必要と考えている。引き続き原因究明のため基地内立ち入りへの働きかけを行っていく」と述べた。

 (石井恵理菜)

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