Jリーグ空白県の滋賀から「3年で昇格目指す」クラブ始動 レイラック滋賀FC、監督は福井Uの前指揮官

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)に所属するMIOびわこ滋賀が2月1日、「レイラック滋賀FC」に改称し、経営体制を強化して2026年に滋賀県初のJリーグ参入を目指すと発表した。チーム運営会社の河原吉貴新社長は東近江市役所で開かれた記者会見で「発足3年でJリーグ昇格を必ず果たす」と決意を示した。新監督に、北信越リーグ1部の福井ユナイテッドFCで20~21年に監督を務めた寺峰輝氏が就任した。

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 2023年で節目の30年を迎えるJリーグは、J1からJ3まで41都道府県に60クラブが存在する。滋賀県は福井県、三重県、和歌山県、島根県、高知県とともにJリーグクラブがない空白県の一つ。草津市と東近江市が本拠のMIOびわこ滋賀は、08年からアマチュア最高峰のJFLを戦ってきたが、18年の7位が最高成績で22年は最下位に終わるなど成績は振るわなかった。

 新チーム名「レイラック」の名称は、スペイン語で王を意味する「レイ」とフランス語で湖を意味する「ラック」から引用した。チームはJリーガーら11人を補強し、寺峰監督は会見で「さまざまな選手の特徴を組み合わせて力を発揮させ、Jリーグ昇格に導きたい」と話した。福井県関係では17年に北信越リーグ1部のサウルコス福井でプレーしたMF松本翔が在籍している。

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