JR新横浜駅の〝駅上デパ地下〟タカシマヤフードメゾンが15年の歴史に幕 閉店を惜しむ声  

営業最終日に利用客らを見送りするタカシマヤフードメゾン新横浜店のスタッフ=横浜市港北区

 JR新横浜駅の駅ビル「キュービックプラザ新横浜」に出店している「タカシマヤフードメゾン新横浜店」(横浜市港北区)は1日、約15年間の営業に終止符を打った。最終日も多くの客が訪れ、閉店を惜しむ声が聞かれた。

 高島屋(大阪市)が「食」に特化した“駅上デパ地下”として2008年3月にオープンした。同プラザ3.4階で、総菜や和洋菓子などを提供。新幹線利用者や地域住民らに親しまれてきた。閉店理由について同社は「(横浜駅西口にある)横浜高島屋の地下食料品売り場を拡充したこともあり、経営効率を総合的に判断した」としている。

 1月18日からは、感謝の気持ちを込めたセールを実施。最終日に訪れた港北区在住の60代女性は「食品などを買うのに利用していたのでさみしい」と話した。新横浜店の目黒仁店長は「お客さまから『残念』のお言葉を多数もらった。15年間ご愛好いただき、感謝しかない」と述べた。

 店舗跡地の活用について、同プラザ管理会社の新横浜ステーション開発(同区)は「現状では未定。決まり次第、お知らせしたい」としている。

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