自転車に乗る時のヘルメットの着用が、4月1日から「努力義務」になります。現在は法律による大人への規制はなく、努力義務化後も罰則や罰金はありませんが、命を守るために大切なことです。努力義務になるまであと2か月、みなさんは、どうしますか。
「自転車4月1日から努力義務化になります。ヘルメットかぶりましょう」
2月1日、警察官などおよそ10人がJR東静岡駅南口に立ち、通勤・通学をする人に向けてヘルメットの着用を呼びかけました。改正道路交通法の施行により、4月1日からは自転車に乗る時、ヘルメットをかぶるよう努めなければいけません。
<静岡県警交通企画課 坪内大輔理事官>
「頭を守るという上では非常に大きな効果がある。ヘルメットをかぶり、事故のない自転車利用をお願いしたい」
自転車事故で亡くなった人は、体のどこを損傷したのか。過去10年のデータをみると、頭にけがをして死亡した人が7割近くに上り、胸や首などほかの部位と比べて、圧倒的に多くなっています。
また、ヘルメットを着けていた人と比べると着けていなかった人は、致死率が3倍になるというデータもあります。ヘルメットの着用は自転車をより安全に利用するために努力義務化されます。
自転車に乗る時、ヘルメットを着けるのか、着けないのか、街の人に聞きました。
<つけない派>
「バイトとか大学行くときに髪の毛とかをセットしたいときに、ワックスつけてヘルメット付けちゃうとぺたっとなってしまう」
<つける派>
「前にひき逃げにあって、その時にヘルメットしていて助かったことがあったのでつける」
「自転車の危険運転とかもあるし、自分たちも自分の身は自分で守るって風にしていかないと」
<つけない派>
「うちにヘルメット1個もないですし、1人だけつけているとちょっと周りの目が気になる」
<竹川知佳記者>
「街の人50人にアンケートをしました。結果は『つける』が6人、『つけない』が44人と圧倒的に付けない人が多くいました」
安全性が高まるにもかかわらず、普及に時間がかかりそうなヘルメットの着用。自転車用のヘルメットにはどのようなものがあるのでしょうか。
<バイシクルわたなべ 渡邉竜也社長>
「こちらがヘルメット売り場になります」
<竹川知佳記者>
「たくさんあるんですね。どのようなヘルメットがあるんですか」
<バイシクルわたなべ 渡邉竜也社長>
「後ろが反射板となって光るタイプのものですとか、持ち歩きをされたいという方でしたら、折り畳みができるものもあります」
<竹川知佳記者>
「かなり小さくなりますね」
他にも、衝撃を逃がすため、ヘルメットの中が動くものや、蒸れにくいように大きく穴が開いているものなど、さまざまな機能があり、値段も、5千円から4万円を超えるものまで多岐にわたります。
<バイシクルわたなべ 渡邉竜也社長>
「多くのヘルメットメーカーで特に1万円いかないくらいのモデルについては、多くが欠品している状態になっている。(ヘルメットの)メーカーから聞いている限りでは、いろんなものを作っているというのは伺っていますので、ここ1年くらい多分いろんなものが発表されるんじゃないかと思いますね」