女性向けアパレルブランド「Swankiss」を展開していた(株)スワンキス[東京]が1月末で事業停止、債務整理へ

スワンキスが入居していたビル

 (株)スワンキス(渋谷区千駄ヶ谷3-18-3、設立2016(平成28)年8月、資本金3000万円、丸山聡社長)は1月31日、事業を停止し、債務整理を照井史生弁護士(紀尾井総合法律事務所、千代田区紀尾井町3-32、電話03-3239-1697)に一任した。今後は破産の方向で検討している。
 負債総額は2億6092万円(2022年7月期決算時点)。
 ※TSR企業コード:018966004、法人番号:3011001112516

 レディースアパレルブランド「Swankiss」を展開していた。東京や大阪、愛知、広島などのショッピングモール内に店舗を開設していたほか、ネット通販も手掛けていた。ワンピースやカットソーなどの洋服から、靴やかばんなどの小物まで幅広く取り扱い、レースやリボンを多用したロリータ風のデザインが人気を博し、10代から20代の女性を中心に支持を得ていた。
 当社の扱うファッションジャンルのブームから、2019年7月期には売上高4億5149万円を計上したが、直後に発生した「新型コロナウイルス」感染拡大の影響を受け、中国からの仕入が滞るなど業況が悪化。2020年7月期は売上高が3億8070万円に減少し、2559万円の赤字を計上するなど厳しい状況に陥っていた。
 以降も減収に歯止めがかからないなか、販管費の削減なども間に合わず、2021年7月期は売上高2億7651万円に対して1672万円の赤字となり、債務超過に転落。2022年7月期も売上高約2億4900万円に対して3358万円の赤字を計上するなど改善の見通しも立たず、2023年1月中にはすべての店舗を閉店し、事業継続を断念した。

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