韓国企業のトルコ「アルタイ」戦車向け部品供給続く...今度はエンジンとサスペンション

韓国企業によるトルコ軍の次世代戦車「アルタイ」向けの部品等供給契約が続いている。

(参考記事:韓国SNT重工業 トルコ軍アルタイ戦車向けに1500馬力変速機を輸出へ…185億円規模

電車や戦車などを生産する現代自動車グループ系の「現代ロテム」はトルコのBMCとの間で、アルタイ戦車量産部品供給事業契約を締結したと2日公示した。

アルタイ戦車は現代ロテムの技術移転を通じて開発されたトルコ軍の次世代主力戦車だ。 K-2戦車設計をもとに製作され、大多数の部品が互換可能だ。

今回供給する部品はサスペンションだ。 戦車の下部に入るサスペンションは、地面からの衝撃と振動を制御してくれる役割をする。

契約金額は1741億4344万ウォン(約183億円)で、2021年の全売上高の6.1%に相当する。 契約期間は2027年12月31日までだ。

一方、建設機械大手の「現代斗山インフラコア」は2日、やはりトルコのBMCと3131億ウォン(約328億円)規模となる1500馬力級戦車用エンジンの供給契約を締結したと明らかにした。

現代斗山インフラコアが供給するエンジン

今回の受注で現代斗山インフラコアは防産エンジンを初めて輸出することになった。 エンジンはアルタイ戦車に搭載される。

先月30日にはSNT工業がやはりアルタイ向けに2億ユーロ(約283億円)規模となる戦車用変速機の輸出契約をBMPと結んだ。

アルタイ戦車は韓国主力戦車である「K-2黒豹」の兄弟戦車だ。 トルコがK-2開発会社の現代ロテムから設計と技術移転を受けて開発したことから、関連部品も韓国から輸入している形だ。

現代斗山インフラコア関係者は「今後、輸出地域を拡大して防衛産業部門を次世代成長動力の一つに育てていく計画」であると話した。 これに先立ち現代斗山インフラコアは昨年12月、ポーランド輸出用K2戦車に搭載される1800億ウォン規模の戦車用エンジンを供給する契約を現代ロテムと締結している。

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