台湾へ半導体視察団 9、10日に派遣 九州の産学官組織 教育機関や企業と交流

 半導体関連の人材育成などに取り組む産学官組織「九州半導体人材育成等コンソーシアム」は2日、九州と台湾の半導体産業の連携強化などを目的に、9、10日に台湾へ訪問団を派遣すると発表した。半導体に関する教育システムの調査や、半導体関連企業間の交流を行う。
 訪問団にはコンソーシアム構成機関を中心に企業や教育機関、行政などから約40人が参加予定。本県関係では、協和機電工業(長崎市)や関連工場が県内に立地する企業、佐世保工業高等専門学校、長崎大などが入る。
 台湾では、半導体の人材育成に取り組む教育機関や研究機関のほか、企業を訪問する。9日には現地でフォーラムを開き、双方の企業によるプレゼンテーションなどを通じて交流拡大を図る。
 同コンソーシアムは昨年3月に約40機関で設立。九州経済産業局などが事務局を務め、▽人材の育成・確保▽サプライチェーン(供給網)強化▽海外との産業交流促進-を柱として取り組みを進め、九州の半導体産業の基盤強化を目指す。

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