リンコーコーポレーション(新潟市中央区)が第3四半期決算、増収増益に

リンコーコーポレーション

株式会社リンコーコーポレーション(新潟市中央区)は3日、2023年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。売上高は101億8,900万円(対前年同期比5.7%増)、営業利益は2億4,000万円(同72.2%増)、経常利益は4億6,200万円(同35.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億6,600万円(同71.3%増)と増収増益となった。

リンコーコーポレーショングループの事業拠点である新潟港の貨物取扱数量は前年同四半期比で減少したが、同社企業グループの主力である運輸部門においては、一般貨物、コンテナ貨物共に貨物取扱数量が増加。また、ホテル事業部門においても、依然、新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、回復基調で推移した。

セグメントごとの業績は次のとおり。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析している。

運輸部門

当第3四半期における運輸部門と運輸系子会社を合わせた同部門の貨物取扱量は、一般貨物を中心に堅調に推移した結果、前年同四半期比2.3%増加し、432万9,000トンとなった。また、フォワーディング事業への注力や荷役作業料金の見直しなどにより、同部門の売上高は78億9,900万円(対前年同期比4.8%の増収)となった。

一方、経費面では、下払費や動力燃料費は増加したものの、労務コストの低減に努め、セグメント利益は1億5,200万円(同103.6%の増益)となった。

なお、前連結会計年度において運輸部門に属していた新光港運株式会社及び丸肥運送倉庫株式会社は、2022年4月1日付で丸肥運送倉庫株式会社を存続会社、新光港運株式会社を消滅会社とした吸収合併を行い、名称をリンコー港運倉庫株式会社に変更している。

不動産部門

不動産賃貸の大口契約の減少のほか、不動産販売件数の減少などが影響し、売上高は2億200万円(前年同四半期比28.5%の減収)、セグメント利益は9,700万円(同32.9%の減益)となった。

ホテル事業部門

レストランや宴会の需要の回復ペースは遅いものの、新潟市内での各種イベントの開催、政府や自治体による観光需要回復の支援策などの効果もあり、宿泊を中心にホテルの利用客数は前年同期比で増加した。

経費面では、主にエネルギー価格の高騰による電気・ガス料金の値上げにより光熱費や料理原材料費の負担が増加した。

この結果、同部門の売上高は13億4,300万円(同31.9%の増収)、セグメント損失は7,800万円(前年同期は1億6,500万円の損失)となった。

関連事業部門

木材リサイクル・産業廃棄物の処理業、保険代理店業、商品販売業はいずれも増収となったが、建設機械などの整備・販売事業については大型整備案件の減少により減収となった結果、同部門の売上高は7億8,200万円(対前年同期比7.9%の減収)、セグメント利益は6,800万円(同16.7%の減益)となった。

© にいがた経済新聞