「のこぎり作業は大変」 日向岬 親子で間伐体験

親子で間伐作業に取り組む参加者

 保安林の間伐作業などを通して景観、環境保全について考える「日向岬SDGs体験ツアー」(日向市体験型観光コンテンツ造成協議会主催)は1月28日、同市細島の細島灯台周辺であった。市内外から親子13組30人が参加。のこぎりを手に遊歩道周辺の林に入り、雑木の伐採に汗を流した。
 保安林の維持管理に必要な間伐などの作業を体験し、同市の観光地である日向岬に愛着をもってもらおうと初めて企画した。
 同日は県造園緑地協会と耳川森林組合メンバーからのこぎりの使い方などを習った後、ヘルメットをかぶり林の中へ。間引く必要がある木を見つけては親子で伐採し、それを運び出す作業を続けた結果、林の中は木漏れ日があふれる気持ちいい空間になった。
 伐採した「かずら」を使ってリース作りも体験。家族5人で参加した平岩小中5年の田尻陽音(はるね)さん(11)は「工作をするので、のこぎりは使うけど、太い木を切るのは大変だった。馬ケ瀬は好きな場所なので、多くの人が訪れてほしい」と話していた。

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