「例年より多いような…」花粉飛散まもなく本格化 ここ10年で”最多”か スギ林に見に行くと…

先週まで厳しい寒さが続きました…。ただ2月4日の立春からは暦の上では春がスタート。それにあわせるかのように始まるのが花粉の飛散です。ことしの花粉はいつから飛んで、量はどれくらい?この10年で最多とも言われる花粉の最新予想を紹介します。

小林康秀キャスター(スギ花粉歴6年):
またこの季節がやってきました。花粉についてお伝えしますが、もう言葉に発するのも…。青山さん、中根さんは花粉症ではありませんから気持ちがわかっていただけないかもしれませんが…。

青山高治アナウンサー(花粉症ナシ):
きょうはエキスパートの方を呼んでいます。カープ日南キャンプで花粉症と戦いながらキャンプ取材をしていた木村さんです。

中国新聞 木村雅俊さん(長年スギ花粉症に悩む):
花粉が飛んでいる映像を見るだけでも鼻がムズムズしてきます。

小林康秀キャスター(スギ花粉歴6年):
そうなんですよ、この話題をするだけでもスイッチが入ってしまうような気もします。まずは日本気象協会が出している飛び始め時期の予想では、広島は2月16日、もう再来週です。

中根夕希キャスター(花粉症ナシ):
小林さん、いよいよですね。

小林康秀キャスター(スギ花粉歴6年):
いよいよ、という期待感はないですが…。今シーズンはどうも「花粉が多い」という情報が多く、戦々恐々としている方も多いのではないでしょうか。

花粉の飛散 過去10年で最多のおそれも

小林康秀キャスター(スギ花粉歴6年):
2022年11月から12月にかけて、環境省が調査した「スギ雄花花芽調査」の結果を見ると、広島をはじめ12の都府県でスギ花粉を飛ばす雄花の花の着き方が「過去10年間の最大値を超えた」と発表しました。

雄花の着き方は花粉が飛ぶ量にも大きく関係するので、これらの都府県では、ここ10年で花粉が飛ぶ量が最も多い可能性もあります。

環境省は「関東、北陸、近畿、中国地方では、この春の花粉の飛散量が極めて多くなる見込み」と発表しています。

「いつもの年より多いような」実際にスギ林に行くと…

小林康秀キャスター(スギ花粉歴6年):
では現在のスギの状態はどうなのでしょうか。2月3日、広島市郊外の山あいに行って確認してきました。

<広島市安佐北区のスギ林にて> 小林康秀キャスター(スギ花粉歴6年):
あ、雄花がある。どうですかね、私の見た感じでは、いつもの年より雄花の着き具合が多い感じがします。かなりフサフサと雄花が育っている感じが…。10年に一度というような量に果たしてなるのでしょうか…。

(指で雄花をはじきながら)まだフワッと花粉が飛ぶ感じはありません。もうちょっとかな。でもけっこう大きくなっている気がするので、飛び始めるまであと1~2週間という見立て…。私は別に専門家でもなんでもないですけど、毎年見ている肌感覚ではそう思います。

小林康秀キャスター(スギ花粉歴6年):
現地には近くの山肌に少し雪が残っていて、寒さもあってまだ飛びそうな感じではありませんでしたが、民間の気象会社の花粉飛散予想を確認してみましょう。

<民間気象会社 広島県の花粉予想(2023年)>
日本気象協会
・西日本には去年より多いことを示す赤やオレンジが広がる
広島は去年の1.5倍~2.0倍、平年の1.1~1.5倍
ウエザーニュース
・西日本には去年より多い赤やオレンジが広がる。
広島は去年の2.2倍、平年の1.4倍

中国新聞 木村雅俊さん(長年スギ花粉症に悩む):
最悪な予想ですよね。コロナ禍になる前からこの時期はマスクが手放せなかったですが、鼻には他人には見せられないようなティッシュを詰め込んでマスクしているくらい…。鼻水が止まりません。

青山高治アナウンサー(花粉症ナシ):
前の年に比べて2倍というのは共通してますね。

小林康秀キャスター(スギ花粉症歴6年):
中国・四国地方全体での花粉飛散の予想量を、過去10年の量と比べてみると、ことしは、過去10年で最も多かった年に匹敵する予想となっている。広島県だけであれば、この10年で最も多くなる可能性がある。

花粉症と新型コロナ・インフルの症状の違いは

小林康秀キャスター(スギ花粉症歴6年):
さらに、花粉症と新型コロナ・インフルエンザの違いがわからないという話もあるので、症状の違いをまとめてみました。

せきや鼻水・鼻づまり、のどの痛みは、花粉症や新型コロナ・インフルエンザともに出る症状ですが、症状が大きく異なる場合もあります。

目・鼻のかゆみ 花粉症のみ
筋肉痛・発熱・下痢や吐き気 花粉症ではほぼ症状ない

小林康秀キャスター(スギ花粉症歴6年):
ただ、個人で最終的に判断するのは難しいので、迷ったら医療機関や保健所などに相談してください。

イマ、花粉がどれくらい飛んでいるかをスマホで確認

ことしもRCCウェザーセンターでは、広島市中区のRCC屋上に花粉を観測する機器「ポールンロボ」を設置しています。「ポールンロボ」はウェザーニュースが提供している花粉の観測機で、顔のような機器の口にあたる部分から空気を吸い込み、空気中に含まれる花粉の個数を観測。データは1分ごとに自動でウェザーニュースに送信されるものです。

ウェザーニュースは、全国およそ1000か所に「ポールンロボ」を設置していて、観測データはアプリやサイトの「花粉Ch.」で公開中です。全国の好きな所のデータを確認することが可能です。

小林康秀キャスター(スギ花粉症歴6年):
2月3日時点でRCC屋上の観測データはゼロですが、去年4月7日のように花粉が多く飛んでいる時には、非常に多くの個数が表示されます。自分の身近な所にあるポールンロボを選んで日々の対策に役立てるのもいいかもしれません。

<ウェザーニュース 広島県の花粉飛散ピーク予想>
飛び始め 2月中旬
スギ花粉ピーク 2月下旬~3月下旬
ヒノキ花粉ピーク 3月下旬~4月中旬

青山高治アナウンサー(花粉症ナシ):
木村さんはスギ花粉ですか?

中国新聞 木村雅俊さん(長年スギ花粉症に悩む):
スギです。ヒノキはないです。

小林康秀キャスター(スギ花粉症歴6年):
私はスギだけですが、もうこの時期から薬を早めに飲んで準備しないといけないという人もいるので、あと2週間くらいだと思っておけば、準備できるかもしれないですね。

中国新聞 木村雅俊さん(長年スギ花粉症に悩む):
最近は市販の薬でもなんとかなっています。

小林康秀キャスター(スギ花粉症歴6年):
みなさん、お互い頑張って乗り切っていきましょう。

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