長崎県内離島 九州運輸局に値上げ要請 初乗り60円増 壱岐交通タクシー

 九州運輸局は3日、壱岐交通タクシー(壱岐市)が長崎県内離島地域の運賃引き上げを求める要請書を提出したと発表した。5月1日までに同業他社から一定数の要請・申請があった場合、同局が可否の審査に入る。同地域での要請は2018年12月以来、改定されれば20年2月以来となる。
 同社の要請は2日付。普通車の場合、走行距離1.3キロまでの初乗り運賃を現行から60円アップし660円とする。加算運賃は現行の「367メートルごとに90円」から「307メートルごとに100円」への改定を求めている。
 立石新(あらた)社長は取材に、コロナ禍や燃料高騰の影響で業績が改善しておらず、経営の立て直しや運転手の待遇改善を理由に申請したと説明。「利用者には心苦しいが、事業継続のためにご理解してほしい」と話した。
 前回は33事業者のうち26事業者が要請・申請し、台数ベースで8割以上に達した。改定率は4.8%で初乗り運賃が40円上がり、現行の600円になった。


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