前回の倍率は10倍…普段は見られない宮内庁「埼玉鴨場」3年ぶり公開 見学参加者を募集 16日必着

埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県越谷市にある宮内庁の「埼玉鴨場」が3月7日、3年ぶりに県民向けに一般公開されることとなり、参加者を募集している。

 普段は見ることができない場内を、職員の説明を聞きながら見学できる。前回の倍率は約10倍で、今回も人気が予想される。

 埼玉鴨場は、11月中旬から2月中旬の鴨の狩猟期間に、伝統的な鴨狩をする場として皇室が賓客の接待などに使用している。約1万2000平方メートルの池「元溜(もとだまり)」に、毎年1万羽以上の野鴨などが越冬のために飛来するという。鴨を池からつながる狭い水路におびき寄せ、網で捕獲する。

 当日は映像資料を観た後、鴨の様子を確認する「大覗き」を見学できる。参加無料。午前10時と午後2時開始の2回開催で、定員は各回抽選で選ばれた15人程度。新型コロナウイルスの影響で中止していたが、定員を半減して再開する。

 県の電子申請かはがきで申し込みが可能で、2月16日必着。問い合わせは県みどり自然課(電話048.830.3156)へ。

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