お多福グループ3社 長崎県、大村市と立地協定 天かす国内1位のナカガワ工場 新築移転

天かす工場の立地協定を結んだ(左から)大石知事、中川社長、佐々木茂喜社長、佐々木泰平社長、園田市長=県庁

 お好み焼きソース製造などを展開するお多福グループの3社は3日、グループ企業で天かす製造販売国内シェア1位のナカガワ(大阪市、中川有二社長)の新工場を長崎県大村市に移転新築する立地協定を、県、同市と結んだ。
 協定を結んだのは、オタフクホールディングス(広島市、佐々木茂喜社長)、佐々木商店(同、佐々木泰平社長)、ナカガワ。ナカガワは1947年に創業し、88年から大村市に天かす工場を移転し、操業している。従業員は約140人。2021年にお多福グループの傘下に入った。佐々木商店はグループの経営管理会社。
 新工場は、雄ケ原町の工業団地第2大村ハイテクパークの1区画(約4万1800平方メートル)に建設。富の原2丁目の現工場から移転し、25年10月の事業開始を目指す。同時期に本社も大阪市から移し、5年間で15人の新規雇用を見込む。
 立地協定調印式は県庁であり、大石賢吾知事、園田裕史市長、3社の社長が出席。中川社長は「当社にとっては第二創業とも言える大きな出来事。交流により発展してきた長崎県から食文化を発信していきたい」と述べた。


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