「古巣に戻って引退した」世界的スーパースターたち

先日、元日本代表MF香川真司がセレッソ大阪に復帰することが決まった。

もちろんファンはこのまま香川に長くセレッソに残ってほしい、そしてそのまま現役を引退するまで…ということを望んでいるだろう。

今回は『古巣に戻ってキャリアの最後を飾ったスター選手たち」をご紹介する。

ディルク・カイト

戻ったクラブ:クイック・ボーイズ

リヴァプールで活躍した印象が強い、「世界一献身的なFW」カイト。彼は2017年に現役を引退したが、キャリアの最後はまさに自身の足跡を振り返るようなものだった。

かつてプレーしたフェイエノールトに戻ってプレーし、さらに2018年にユース時代を過ごしたクイック・ボーイズで短期間所属。経験を若手に伝えてスパイクを脱いだ。

ロビン・ファン・ペルシー

戻ったクラブ:フェイエノールト

オランダの選手は古巣に戻って引退する傾向が強く、ロビン・ファン・ペルシーもキャリアの最後で愛するフェイエノールトに戻ることを決めた。アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、フェネルバフチェでプレーし、2018年に古巣へと復帰した。

2018-19シーズンにはもはや引退しなくてもいいのでは?と思える25試合16ゴールという圧倒的な成績を収めたが、後進に道を譲ってスパイクを脱いだ。その後もフェイエノールトで指導者になり、現在はヘッドコーチ。

アリエン・ロッベン

戻ったクラブ:フローニンゲン

こちらもやはりオランダ人選手。フローニンゲンのユースで育ったロッベンは若くしてPSVアイントホーフェンへ移籍してブレイクし、その後チェルシー、レアル・マドリー、そしてバイエルン・ミュンヘンで長く活躍した。

ただキャリアを通して怪我に悩まされたこともあって2019年に34歳で現役を引退。ところが1年休んだことで体の状態が良くなったということで、2020年夏に古巣フローニンゲンで現役に復帰することを決めた。ただまた怪我を再発させてしまい、再び2021年に引退を表明している。

マルク・オフェルマルス

戻ったクラブ:ゴー・アヘッド・イーグルス

現在三好康児が所属しているアントワープのテクニカルディレクターを務めているオフェルマルス。アヤックスで活躍した快速ウインガーであるが、もともとはゴー・アヘッド・イーグルスのユース出身だった。

度重なる怪我のためバルセロナで30歳の時に引退し、ゴー・アヘッド・イーグルスの経営にかかわることに。ただそれから3年後、スタムの引退試合でプレーしたときに感触が良かったために復帰を打診され、1年のみ現役に戻っている。

フアン・カルロス・バレロン

戻ったクラブ:ラス・パルマス

最後に古巣へと戻ってプレーしたことで有名なスター選手といえば、フアン・カルロス・バレロンの名前は外せない。デポルティーボ・ラ・コルーニャで長くプレーしたファンタジー溢れる司令塔は、非常に優しい性格をした選手としても有名だった。

38歳になる2013年に出身地であるカナリア諸島へと戻り、2部を戦っていたラス・パルマスへ16年ぶりに復帰。そしてクラブを久しぶりの1部昇格に導き、現役を引退。そのまま同クラブで指導者となった。

パブロ・アイマール、ハビエル・サビオラ

戻ったクラブ:リーベル・プレート

この二人は同世代の親友ということもあって同時に紹介するべきか。同じくリーベル・プレートのユースで育ったアイマールとサビオラは、若くしてスペインへと渡り欧州で活躍した。

そして2015年1月にアイマールはマレーシアからリーベル・プレートへ復帰し、半年後に引退。それと同時にサビオラが加入し、やはり半年後に現役を離れている。ちなみに現在はアイマールがアルゼンチン代表のコーチ、サビオラがバルセロナU-19のコーチである。

ラファエル・マルケス

戻ったクラブ:アトラス

バルセロナで長く活躍したことで知られているメキシコ代表の英雄。ワールドカップ5大会出場は世界最高タイの記録であり、そのうち4回でキャプテンを務めたというのは最多記録である。

バルセロナを離れたあとはニューヨーク・レッドブルズでプレーし、それからイタリアのエラス・ヴェローナを経て、ユースから育ったアトラスへと復帰。2018年のわーるどカップを終えたあとに現役を引退した。

アンドリー・シェフチェンコ

戻ったクラブ:ディナモ・キーウ

ウクライナの英雄シェフチェンコ。ミランで長く活躍し、その後チェルシーでもプレーした。そして32歳になった2009年、自身が選手としてブレイクしたディナモ・キーウへと戻っている。

そこではストライカーとしてだけではなくサイドやセントラルMFとしてもプレーするなどベテランとして様々な役割をこなして3シーズンプレー。そして2012年に政治家への転身を宣言して現役を引退している。

ヘンリク・ラーション

戻ったクラブ:ヘーガボリ

セルティックにおける最高のレジェンドといえるスウェーデン人FW。彼もキャリアの最後は古巣に捧げるものになった。バルセロナを2006年に退団した後、プロとして飛躍したヘルシンボリへと移籍して現役を終えた。

それからは指導者に転身するも、2010年にはユース時代を過ごしたヘーガボリで5試合に出場。さらにその後も下部リーグで2度現役復帰し、42歳で再びヘーガボリでプレーしている。その時にはなんと息子ヨーダン・ラーションとチームメイトになった。

カルロス・テベス

戻ったクラブ:ボカ・ジュニオルス

ボカ・ジュニオルスと深い関係を持つカルロス・テベス。2001年にプロデビューしたあとはコリンチャンス、ウェストハム、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、そしてユヴェントスでプレー。2015年にボカ・ジュニオルスへと戻った。

【写真】香川も!「古巣に戻った世界的スター選手」10名

そして2017年に一度中国へと去ったものの、とてつもない給与をもらいながら全く食事に馴染めず、2018年にボカ・ジュニオルスへと復帰。そのまま現役を引退して指導者に転身している。

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