佐野市ふるさと納税、初の10億円 ボックスティッシュが人気

 【佐野】ふるさと納税による本年度の市への寄付額が昨年12月までに約10億7千万円となり、初めて10億円を突破したことが5日までに市のまとめで分かった。寄付件数も過去最多の9万2707件となり、金額、件数ともに前年同期の約1.5倍となった。市内で製造されているボックスティッシュのセットが返礼品の8割を占めたという。

 市がふるさと納税事業を本格的に始めた2018年度の寄付額は約2400万円だった。21年度にボックスティッシュを返礼品に登録したところ、約7億6千万円と大幅に増加。小山市、栃木市に次ぐ県内3位となった。

 本年度は、前年度末時点で288品目だった返礼品を394品目に増やし、8月にはポータルサイトの登録を5サイトに拡充するなど、事業の充実を図ってきた。

 集計が済んだ昨年11月までの返礼品別寄付額ランキングでは1万〜1万3千円のボックスティッシュのセット3種類がベスト3となり、寄付額の約85%を占めている。佐野らーめんや佐野ギョーザなどやゴルフ場の利用券なども人気だという。

 市政策調整課の担当者は「ふるさと納税そのものの認知度が上がり、全体の寄付額が底上げされたのも一因」と分析した上で、「新年度は日用品など新たな返礼品を開拓しながら、さらなる寄付額増加を目指していきたい」としている。

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