いい『再始動』 長崎ランフェス閉幕 53万人集客 コロナ禍でも安全開催

長崎女子高龍踊部などがランタンフェスティバル最終日を盛り上げた=同市新地町、湊公園

 3年ぶりの「長崎ランタンフェスティバル」は5日閉幕し、初日の1月22日から15日間の集客数は前回(2020年)比3万人減の推計約53万人(速報値)だった。1994年の開始以来歴代5番目に少ないものの、長崎市は「新型コロナウイルス禍の中で安全に開催できた意義は大きい。来年に向け、いい『再始動』となった」と評価した。
 市観光政策課によると、開催期間の前半は雪を伴う寒波も重なって人出が鈍った。だが後半は天候に恵まれ、最後の土曜日だった4日には最多の約11万人が来場した。市内12の主要宿泊施設の客室平均稼働率は金・土曜など休前日が83.5%、全期間は65.9%。3年ぶりの開催に加え、全国旅行支援制度が後押ししたと同課はみている。

長崎ランタンフェスティバル最終日、多くの観光客らでにぎわった長崎新地中華街=長崎市新地町

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、密を避けるため、ステージを設置せず、イベントの詳細なスケジュールは混雑状況を見ながら交流サイト(SNS)などで発信した。今のところクラスター(感染者集団)の発生などは確認されていない。
 同課は「SNSにも好意的なコメントが目立ち、多くの人が開催を待ち望んでいたようだ」としている。
 過去最多だった18年(17日間)は106万人が訪れた。


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