韓国が英国人独立運動家ベテルの銅像を建立へ...20世紀初頭に抗日活動

英国人として韓国の独立に献身したとされるアーニスト・トーマス・ベテル(1872~1909/韓国名・裵說=ペソル)の銅像を英国に建立する計画を推進すると韓国の表彰機関である国家報勲処が6日明らかにした。

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英国を訪問中のパク・ミンシク国家報勲処長は去る3日、ベテルの孫であるトーマス・オーエン・ベテルと会い、昨年発行されたベテル記念切手集をプレゼントし、銅像建設計画について伝えた。

ベテル像の建立案は、韓英修交140周年と朝鮮戦争休戦70周年を記念するものであると報勲処は説明した。 英国に韓国独立運動家の銅像が建設されるのは初めてだという。

報勲処は最近、外交部(駐英韓国大使館)と共同調査活動を経て、ブリストルでベテルの生家を確認し、ブリストル市と標識板の設置を進めている。

トーマス・オーエン・ベテルの記念切手/郵政事業本部

報勲処は近日中にブリストル市にベテル像建立推進の意思を伝え、細部の手続きを行う予定だ。

パク処長はベテルの子孫と会った席で「韓国と英国は6・25戦争(朝鮮戦争)を通じた救国の血盟関係であり、それ以前の独立運動から報勲関係が続いている」とし「英国に初の海外独立運動家銅像を建立できない理由はない」と話した。

ベテルの孫トーマス・オーエン・ベテル氏は「大韓民国は私たちが探せなかった生家を直接確認し、標識作業に続いて、銅像の建設まで推進するなど、過去の縁を大切にする本当にすごい国」であると話したと報勲処は伝えた。

ベテルは日本統治期の朝鮮でマスコミ活動を通じて独立運動を繰り広げた英国人独立運動家だ。大韓毎日新報とコリアデイリーニュースを創刊した。乙巳条約(第二次日韓協約)の不当さを暴露し高宗の密書を報道するなど抗日運動を展開し、国債補償運動を支援したと伝えられる。

当時日本はベテルの国外追放を要求。追放訴訟中に健康が悪化したベテルは1909年5月1日に37歳で亡くなり、ソウルにある外国人墓地に入った。韓国政府はベテルに建国勲章大統領賞(1950)を授与している。

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