火災による死者8人 2022年の佐世保市消防局管内 原因の半数「たき火」 

過去10年間の火災発生件数と死者数の推移

 佐世保市消防局は、2022年の管内(同市、西海市、東彼東彼杵町、川棚町、波佐見町、北松佐々町、小値賀町)の火災の概要を公表した。火災は21年比で10件増え、112件発生。死者は8人に上り、過去10年で2番目に多かった。
 死者は21年から6人増加した。半数に当たる4人は「たき火」が原因で、枯れ草などを燃やしている時に衣服に燃え広がる事例が多いという。たき火は全体の出火原因の約3割を占め、7年連続で最多という。
 市によると、個人や企業にかかわらず家庭ごみなどの焼却は廃棄物処理法で禁止されている。同消防局予防課は「昔からの習慣で現在も続ける人が多いのでは」とみて「たき火をしないことが火災件数の減少にもつながる」と呼びかけている。

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