「よいまちを子どもにわたそう!」市民が幸せに暮らすため、教育・災害対策・資源活用の3つを柱に江別市の改革を目指す清水直幸氏インタビュー(PR)

清水直幸さんは、生まれ育った北海道江別市で市議会議員の6期目を務めています。清水さんが目指すのは、誰もが快適に過ごせる幸せな社会です。しかし、江別市市議を務める中で、公務員志向が根強く改革や改善が進まないもどかしさを感じていたといいます。
子どもたちに渡したい街にするために江別市をどう変えるべきか、「教育」「災害対策」「資源活用」の3つの柱を中心にお話をお聞きしました。

議員として市民の立場に立って改革を進めてきた24年

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

江別市議の6期目を務められている清水さんが、今回江別市のリーダーにチャレンジすることを決めた理由を教えてください。

清水直幸氏(以下、清水氏):

私は、市民の代表として市民の立場に立って問題を打開し、改革を進める必要があると考え、今回の決断をしました。

江別市議を6期24年間務める中で、一般質問や予算会議、各種常任理事会などでさまざまな提案を行ってきました。しかし、多くの議員が提案しても、ほとんど実現には至っていません。「今まで通りで問題ない」「過去に事例がない」「周りの市町村が行っていない」などの理由が大きな壁となっています。

公務員的な考え方では、江別市だけでなくこれからの北海道も日本も立ち行かなくなってくるとの強い思いがあります。

編集部:

公務員的な考えを変えるべきとのことですが、公務員的思考とはどのようなものを指すのでしょう。

清水氏:

国の法律を守ればいいというのが公務員的思考です。しかし、法律に則っていれば大丈夫という時代ではなく、臨機応変な対応が求められています。

具体例を1つあげるとすれば、保育園における保育士の配置基準ですね。

保育士は、昭和40年代に、1歳児と2歳児の場合は子ども概ね6人につき保育士1人以上、3歳児は概ね20人につき1人以上などと配置基準が決められました。しかし、この数字はあくまでも最低限の数字でしかありません。

全国どこの自治体でも、配置基準に沿って保育士を配置していますが保育の質を上げるためには、保育士の数を増やさなくてはなりません。保育士の人数が不足していると、十分に目が行き届かず、事故につながります。子育て環境を充実させるためには、保育士の数を配置基準に従うのではなく、必要な数を配置する必要があると考えています。

保育・教育・障がい者支援へのサポートが行き届く街にしたい

編集部:

「教育の拡充」「除雪・災害対策」「資源活用」の3つの柱を提言されています。そのなかで、まず教育の現場をどう変えていくべきか、考えをお聞かせください。

清水氏:

江別市の小中学校の給食の無償化を考えています。無償化の財源は、ふるさと納税を利用するつもりですが、ふるさと納税をもらうためには、「江別市では、残食率を下げてフードロスに貢献します」と目標をしっかりと設定することが大切です。

現在、江別市の給食残食率は50%です。目標達成のためにも、フードロスも学校で学べるようにしたいですね。目標達成したうえで、ふるさと納税をもらわなくては「半分も給食を捨てているのに、税金を給食費に使うのか」といわれてしまうでしょう。

編集部:

教育の支援は、他にどのようなものを考えていますか

清水氏:

奨学金などの学費ローンを組んで社会人になって返済している人の利子を補給したいと考えています。江別市に住んでいる人だけでなく、札幌市など近隣のエリアから江別市に通勤している人も含めて、学費ローンの利子を市が代わりに支払います

補給する金額は、毎月の利子代のため微々たるものですが、学びたい気持ちを応援したいですね。

もう1つが、学生の生活費の補助です。江別市の学生、特に親許を離れて生活し学ぶ事を選んだ理系学生には、お金のことを気にせずに勉強に専念してほしいという気持ちが強くあります。

年間に10人くらいと制限はありますが、生活保護費と同じくらいの額まで生活費を江別市で負担したいと考えています。

編集部:

江別市は、子どもがいる若い世帯が増加傾向にあるとお聞きしました。

清水氏:

江別市は若い世代も増えているので、障害のあるお子さんも安心して暮らせる街であるとアピールしたいですね。

財源がある札幌と比べて、「隣にある江別市ではなぜできないのか」といわれることがあります。

障害者施設の利用料や、水道料、保育料など隣接している札幌市とは何かと比べられるんですが、江別市では、まず障害のあるお子さんに対するフォローとして、施設利用料を無料にして、教育や福祉を充実させていきたいですね。

邪魔なものである雪をエネルギーに変えて企業誘致、産業の発展を目指す

編集部:

続いて、除雪についてお聞かせください。雪をお金に換える「雪氷冷熱」とは、どのようなことを指すのでしょう。

清水氏:

除雪をしても、雪は置く場所がなくさらに4月になれば溶けてしまうのに、除雪費用や雪を置く場所代などがかかります。そこで、雪の冷却効果を使って、野菜の貯蔵をしたり、データセンターを誘致したりする「雪氷冷熱」を考えています。

現在、北海道では雪を貯めた倉庫を作り、その隣に採れた野菜を入れて、雪氷冷熱を使って、野菜の出荷時期をずらす取り組みが行われています。出荷時期をずらせばオフシーズンにレタスや白菜、キャベツなどの葉物野菜の出荷が可能です。長野や群馬などが出荷しない時期に野菜を出せるので、評価額が高くなり、商品価値も高められる結果につながります。

江別市は、札幌市に隣接しているので、市場への輸送コストもあまりかからないため、保管にも適しています。

編集部:

データセンターの誘致にも雪氷のエネルギー利用を考えているそうですね。

清水氏:

パソコンの集積地を江別市に作れば、パソコンの熱を冷却するために雪を活用できます。

日本は地震が多いので、コールセンターやパソコンの集積地を東京一極集中するのではなく、北海道や四国など全国でカバーできるように分散させることが重要です。

雪捨て場の下にラジエーターのような冷却装置を置いて、その周辺に食品倉庫などを集積させておけば、春から夏にかけて冷蔵庫で使う電気代が半分になるという形で企業誘致をしたいとも考えています。

雪を直接売るのではなく、エネルギーに変えて売ることを目指しています。集積地や冷蔵施設を1か所に集中させれば、運搬コストの削減にもつながるでしょう。

雪を貯める場所を作るなら、都市計画も変えていかなくてはならないため、青写真をしっかり作って企業誘致を進めていきます

編集部:

江別市の産業活性化について聞かせてください。

清水氏:

ソーラーパネルの処分についても、しっかりとしたリサイクルシステムを確立したいと考えています。自然エネルギーは必要ですがその先にあるのは、ごみの処分です。

ソーラーパネルは20年、30年経過すると劣化したり壊れたりして、処分しなくてはならないものが大量に出てきます。ソーラーパネルを処分するにも、素材別に分ける必要があります。リサイクルシステムを充実させて回収から分別、処分までを江別市で産業化するなど新しい事業に積極的に取り組んでいきたいですね。

事業に取り組む地元の企業に補助金を出し、バックアップの充実も図ります。

厳寒地である北海道の災害対策は、停電への対策が肝心

編集部:

続いて、資源活用についてお聞かせください。

清水氏:

現在、江別市には温水プールがありますが、作られてから50年がたちそろそろ建て替えが必要です。新しい温水プールを作るときは、熱源として江別市内にある工場からの排熱を利用したいと考えています。

編集部:

現在は、どのように温水にしているのですか

清水氏:

現在は、ボイラーで温めてプールの水を温水にしています。工場からの排熱にすれば資源を活用できるので、電気代・燃料代の節約につながります。

温水プールは災害時の避難場所としても有効活用したいですね。冬の北海道で最も怖いのは、停電です。冬には、氷点下5〜6度、ともすれば氷点下15度にもなる世界です。災害で停電が起こると暖房が一切使えなくなってしまい、二次災害や災害関連死を引き起こしかねません。避難所を発電できれば、避難所は停電中も暖かく過ごせるでしょう。

編集部:

現在、避難所として活用されている施設の寒さ対策はどのように考えていますか。

清水氏:

学校の体育館や町内会の開館、公民館などに、電気を使わなくても着火できるアラジンストーブを充実させる必要があります。

停電のときも使えるストーブを確保しなくては、北海道は災害が起きたときに凍死する確率が高くなってしまいます。

編集部:

アラジンストーブの導入については、すでに取り組まれているそうですね。

清水氏:

予算委員会で訴えて、ようやく少しずつではありますが、電気を使わないアラジンストーブが増えてきました。しかし、体育館に4つほどでは館内全体は温められません。厳寒時の避難所については、市民の命を守るためにどうすべきかを最重要項目として考えていく必要があります。

地震や積雪などの災害の発生は防げませんが、その先で命を落とす人を減らすためにも、寒さ対策を十分に施した施設を充実させたいですね。

北海道は災害時の寒さ対策や除雪の問題に費用をかける必要があります。そのために何をすべきか考え実行することが、子どものためによい街を残す私の思いにつながります。

『オモシロキコトナキ街ヲオモシロク』に込めた思い

編集部:

清水さんが生まれ育った江別市をどのように変えていきたいと考えていますか

清水氏:

『おもしろき こともなき世を おもしろく』という、高杉晋作の辞世の句が私の根底にあります。

お役所仕事をしていては江別市は、何も変わらないし、市民も「どうせ声をあげても何もやってくれないだろう」とあきらめてしまいます。

「オモシロキコトナキ街ヲオモシロク」するためにも、市民の皆さんから提案をしてもらったり、必要な事業を実現する方法を考えてもらったり、削れる予算を話し合ったりと、議員だけでなく市民からも意見を出せる街にしたいですね。

編集部:

清水さんはどのようなリーダーを目指していますか

清水氏:

今まで行ってこなかった新しい事業に積極的に取り組みたいと考えても、現状は市が動いてくれません。この現状を打破するためには、お役所仕事の意識を変えていく必要があると考えています。市の職員には役所の仕事をしっかりと行ってもらい、市長が民間の意識をもってかじ取りをしていきたいですね。

私自身も議員を続ければ続けるほど、公務員志向になり、やらない、できない理由を先に考えがちになってしまいます。しかし、今できる努力はしていかなくてはなりません。

市民感覚をもって行動しないと、市民の生活はよくならないでしょう。自身も市民である気持ちを忘れずに、市民としての主張を訴えて、一市民として活動する江別市の新しいリーダーを目指します。

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