サプライズ続きで第1クール終了 広島カープ 日南キャンプ

広島カープの宮崎・日南キャンプ、最初のクールが終わりました。あの人が登場したり、あの人が粋なファンサービスをしたりとサプライズ続きだった土日の模様を振り返ります。

◇ 2月4日(土)
まずは土曜日。ブルペンで熱を帯びた投球を見せたのは栗林良吏です。キャンプ2度目のピッチングもWBCの公式球を使い、変化球を交えて54球を投げました。

グラウンドでは、打撃練習で大きな当たりを見せた大盛穂に新井貴浩 監督がファンサービスを意識させます。

そんな新井監督に内緒で登場したのが、この人。球団アドバイザーに就任した 黒田博樹 さんです。

広島カープ 黒田博樹 球団アドバイザー
「(監督には)内緒でね。せっかくなので、メールをいただいていて、いつ来るか催促されていたので、『行けたら行く』という返事だけして、きょうは黙って来ました。一緒に戦った仲間・後輩とグラウンドレベルでできるのは、ぼく自身も感慨深い。また、彼らの少しでも力になれればという気持ちになりました』

「(新井監督とは)ピッチャーのこととか、長い時間じゃないですけど、今後のピッチャー、先発ローテーションのピッチャー。特に床田投手、森下投手はけが明けなので、そういう部分で話しながら進めていければいいんじゃないのという話はしました」

◇ 2月5日(日)
そして、第1クール最終日となった日曜、黒田さんがさっそく動きます。まずはWBC公式球で練習する栗林と言葉を交わします。

広島カープ 栗林良吏 投手
「WBC公式球はメジャーと同じ。黒田さんはどういう感じで滑りに対応していたのかとか、自分はまだ完璧にフィットしていない。握りを変えたのかを聞いた」

「(黒田さんからは)『WBCのために変えると違和感が大きくなるのでは』と言われた」

そして、前日、黒田さんと新井監督との会話に出てきた床田寛樹は…。

広島カープ 床田寛樹 投手
「(骨折した右足が)痛いというのはないので、このクールは順調。黒田さんには『いけるやん』と言われた」

2年目の松本竜也も黒田さんと長時間、話し込みます。

広島カープ 松本竜也 投手
「決め球が課題ということで、フォークを磨いていきたいと。そういう話になった」

一方、野手陣ではランチ特打の最中にこんなサプライズが…。

アナウンスする 新井貴浩 監督
「遠くからお越しいただき、ありがとうございます。ただいま『ランチタイム特打』をしている選手をご紹介したいと思います。みなさまから向かって左はし・背番号9番・秋山翔吾選手です」

「ありがとうございます。昨年途中からの加入でしたが、ことしは最初からチームの力になってくれると思います」

なんと新井監督自らがマイクを握り、選手紹介。訪れていたファンを喜ばせます。

最後のロングティーでは、末包昇大にサプライズで新井監督がカゴを追加。最後は1人だけになる中、さく越えするまでフルスイング…。

広島カープ 末包昇大 選手
「疲れました。監督なりの愛情表現。愛と情熱の内容の濃いキャンプです」

新井貴浩 監督
「いい、初めのクールだった。外国人選手もそうだが、全員、いい動きをしていた。点数…、100点でしょう。全員、目立っている。誰がとか、出てこない。選手だけじゃなく、スタッフともたくさんコミュニケーション取れて、満足いく第1クール」

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