県高校新人大会 サッカー女子 柳ケ浦が4年連続4回目のV 【大分県】

サッカー女子の県高校新人大会で、柳ケ浦が4年連続4回目の優勝を決めた。稲葉学園に6-1で圧勝し、18日から始まる九州高校新人大会に出場する。林和志監督は「結果だけ見れば及第点だが、全く見応えのない試合で課題しか見当たらなかった」と厳しい表情で語った。

代替わりしても、昨年末の全日本高校女子サッカー選手権大会に出場した選手が8人いて、戦力的には全国で戦える構成だが「芯がない」と林監督。攻撃の軸は決定的なパスが出せる浜田若那(2年)に、得点源と期待される松岡優空(同)と技術の高い選手がそろうが、連係に乏しい。守備に関しては「柳ケ浦の伝統でもある対人に強く、統率の取れた守備が皆無」(林監督)と厳しい評価を下す。

多彩な攻撃で6得点を挙げた

前半5分に右サイドからのクロスを、園ひなの(1年)が右足で合わせて先制し、さらにその2分後に園が追加点を奪った。その後も前線からのプレスからシュートカウンター、サイド攻撃と多彩な攻撃で点差を広げたが選手にも笑顔はなかった。キャプテンの重松日菜(2年)は、「攻撃は決定機を決めきれず、守備は球際の甘さが出た。チームとしてまとまりがなく、一人一人の決まり事が徹底できてない」と苦しい胸の打ちを明かす。

新チームになってから1カ月余り。前線からのプレスに対して、最終ラインの押し上げやポジショニングの曖昧さは確かに見てとれた。ボール保持者に対して寄せが甘く、簡単に失点した。それらは目をつぶれるミスであったように思えたが、「全国で勝ち上がるチームになりたい」とチームとしての高い目標があるから厳しく追求しなければならない。九州大会まで2週間、重松は「自分たちに力がないことを自覚して、できることを増やす」と課題修正に取り組むと話した。

高い目標を掲げる柳ケ浦

(柚野真也)

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