景色彩る「ヤブツバキ」 長崎・権現山展望公園 2月中旬から見頃

権現山展望公園に彩りを添えるヤブツバキの花=長崎市

 長崎市野母町の権現山展望公園で、ヤブツバキの鮮やかな赤い花が咲き、半島の景色に彩りを添えている。見頃は今月中旬から3月いっぱいになりそう。
 市野母崎地域センターによると、1万8386平方メートルの同公園は権現山(標高198メートル)一帯にある。県内有数のヤブツバキの名所で1万数千本が自生。今年は1月中旬から下旬にかけての寒波の影響で、生育が2週間ほど遅れ、現在二分咲きという。
 訪れた市民らは、東シナ海や五島灘、端島(軍艦島)といった雄大な眺望とともに、潮風に揺れるヤブツバキの花を楽しむ。メジロは花の蜜を求め、木々を飛び移っている。
 大阪府八尾市の自営業、稲田功一さん(54)は「景観が素晴らしい。日差しが花に当たると、透けたように見えて本当にきれい。温かい気持ちになった」と話した。


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