キンズラーがレンジャーズのフロント入り WBCイスラエル代表監督

日本時間2月7日、レンジャーズは現役時代に走攻守3拍子揃った名二塁手として活躍したイアン・キンズラーがGM付特別補佐としてフロント入りすることを発表した。キンズラーは3月に行われるワールド・ベースボール・クラシックでイスラエル代表の監督を務める予定になっており、大会終了後、正式にレンジャーズに加わり、クリス・ヤングGMをサポートしていく。引退後の3年間はパドレスのフロントで野球運営部門と選手育成部門の特別補佐を務めていたが、2013年以来10年ぶりに古巣レンジャーズに復帰することになった。

現在40歳のキンズラーは、2006~13年にレンジャーズ、2014~17年にタイガース、2018年にエンゼルスとレッドソックス、2019年にパドレスでプレーし、メジャー14年間で通算1888試合に出場して1999安打、打率.269、416二塁打、257本塁打、909打点、243盗塁、OPS.777を記録。オールスター・ゲーム選出4度、ゴールドグラブ賞2度の実績を誇り、「30-30」を2度達成したほか、2018年にレッドソックスでワールドシリーズ制覇も経験した。

キンズラーは古巣レンジャーズのフロントに加わることについて「この球団組織の一員でいられるのは素晴らしいことだ。私はこの球団にドラフト指名され、この球団で育ったからね」とコメント。「この球団には私のキャリアに影響を与えた人々がたくさんいた。今はCY(=クリス・ヤングGM)がチームをまとめ、各ピースが適切な場所にハマっているように見える。オフの補強もうまくいったみたいだし、とてもワクワクしているよ」と古巣の現状に手応えを感じているようだ。

昨年レンジャーズの球団殿堂入りを果たしたキンズラーは、GM付特別補佐として主にマイナーでの選手育成に携わる見込みだ。「マイナーリーグの選手たちが野球にどのように取り組むか。その部分に関わることができるのは楽しみだね。球団が必要とすることなら何でもやるよ」とキンズラーは意気込みを語った。

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